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【名古屋GⅢ最終日決勝】拳矢 捲ってGⅢ2V

  単騎の山口拳矢(27=岐阜・117期)が豪快に捲り、2月伊東以来となる2度目のGⅢV、記念初Vを決めた。

取鳥に3車身差

 レースは新田―守沢の北日本勢が前受け。単騎の伊藤が続き、取鳥―桑原―渡辺―武藤、後方には共に単騎の山口―南で周回を重ねる。残り2周を前に山口が内をすくって桑原の後ろへ入ると渡辺―武藤は前を抑える。打鐘を合図に取鳥―桑原が一気に先制。これを反応良く追いかけた山口が3番手で渡辺と並走。バックで一気に踏み上げた山口が前団をあっさり捉えると、後続に3車身差をつけてゴールを駆け抜けた。取鳥が2着に逃げ粘り、続いた桑原が3着。

 初日特選を単騎で勝利して、決勝も単騎での優勝劇となった山口は「先行するのは取鳥さんと思っていた。3番手に入った後は外に飛ばされないよう結構、踏んだ。初日より脚を使ったので苦しかったが、とにかくがむしゃらに踏んだ」と振り返った。今後について「これまでは自分のことで精いっぱいだったが、タイトルを獲ったし、そうも言っていられない。ラインで勝ち上がることも考えないと」と話したダービー王。優勝インタビュアーを務めた父の幸二氏は7月29日が55歳の誕生日。「(優勝できて)いいプレゼントになった」と笑顔で締めくくった。

 ◇山口 拳矢(やまぐち・けんや)1996年(平8)1月26日生まれ、岐阜県出身の27歳。117期。21年9月、共同通信社杯で史上最速GⅡ優勝。5月日本選手権でGⅠ初優勝。通算成績は248走123勝。父は幸二氏(62期=引退)、兄は聖矢(115期)。1㍍66、70㌔。血液型A。

 ◆次走 優勝した山口拳矢と3着の桑原大志はGⅠ西武園オールスター(8月15~20日)、2着の取鳥雄吾は立川FⅠ(8月6~8日)。

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